どうもkazuです(^^♪
前回の記事でご紹介した「自作パソコンに使うパーツ収集のコツ」を踏まえ、今回は実際に集まったパーツを使ってパソコンを組み上げ、Windows10(OS)のインストール作業まで進めていきたいと思います。
集めたパーツを使ってパソコンを作ってみる!
パソコンを組み上げていくのって難しそうに思えますが、規格が共通化していることもあり、プラモデルを組む感覚で行えますので、ぜひチャレンジしてみて下さい(^^♪
パソコンの自作チャート!難易度別に解説!
自作をする前に、kazuなりに考えた「自作チャート」を「難易度」を付けてご紹介したいと思います。
1.「CPU」をマザーボードの「CPUソケット」に乗せる(難易度★☆☆)
2.「メモリ」をマザーボードの「メモリソケット」に挿す(難易度★☆☆)
3.「マザーボード」をPCケース内部に取り付ける(難易度★☆☆)
4.「CPUクーラー(水冷ラジエーター)」を取り付ける(難易度★★☆)
※ラジエーター本体は事前に取り付ける
5.「電源」を取り付け、配線を各所へ繋げる(難易度★★★)
6.「ストレージ(M.2 SSD)」をマザーボードに取り付ける(難易度★☆☆)
7.「グラフィックボード」を取り付ける(難易度★☆☆)
8.初回起動、OSをインストールする(難易度★★☆)
最低限1~8のチャートを行えば、パソコンの起動とWindows10(OS)をインストールすることができます(笑)。
「CPU」をマザーボードの「CPUソケット」に乗せる(難易度★☆☆)
それではサクサクと作業をしていきたいと思います。
まず、パソコンの「脳みそ」と言える「CPU」をマザーボードに取り付けます。
ここで注意する点ですが、CPUの左下角に「▼」のマークがあると思いますが、辺の切込みと共に向きを合わせてCPUをソケットに乗せます。決してソケットのピンを曲げない様に「ゆっくりCPUを乗せる」のがポイントです。
余談ですがこの「10900F」というCPUは「内蔵グラフィック」が組み込まれていないシリーズ(Fシリーズは内蔵グラフィックが無い)なので、強制的に「グラフィックボード」を組み込む必要があります。
メリットとして、内蔵グラフィックが組み込まれている無印の「10900」より、少しだけ「安価」な価格設定となっています。
グラフィックボードを最初から組み込む予定の人はCPUのナンバリング末端に「F」が付いているシリーズを選ぶと良いかもしれません。
「メモリ」をマザーボードの「メモリソケット」に挿す(難易度★☆☆)
このメモリは、OC(オーバクロック)モデルとなり、メモリのクロック(周波数)は「3600MHz」まで対応しています。しかし、IntelのCPU「i9 10900F」がサポートしているメモリクロックは「2933MHz」までとなっています。
「だから何?」って思いますよね。
個人的に、「メモリクロック」はあまり気にしなくて良いと思います。実際に体感して速さを感じたことが無いので(笑)。
秒を争うプロゲーマーや、パソコンのOCを趣味で突き詰めている人ですと話は別ですが、通常使用の用途では、kazu的に「対して速さなんて変わらないよ」という感じです(笑)。
なんとなく最新のメモリを選んでおけば大丈夫です(^^♪(笑)。
「マザーボード」をPCケース内部に取り付ける(難易度★☆☆)
マザーボードをPCケースに取り付ける前に「水冷CPUクーラー」のポンプを取り付ける為の「マウント」をマザーボードの裏側に取り付ける必要があります。
「CPUクーラー(水冷ラジエーター)」を取り付ける(難易度★★☆)※ラジエーター本体は事前に取り付ける
今回は、一般的に使用されている「空冷」のCPUクーラーでは無く、「水冷」のCPUクーラーを使用していきます。
理由は、最高グレードのCPUである「10900F」は、高処理時にCPU温度が高くなりますので、空冷より水冷で冷やす方が推奨されている為です。
夏場の空冷だとCPU温度が「80℃~90℃」まで高くなる可能性があります。
水冷にすることでCPU温度を「50℃~60℃」で保ち、熱によるパフォーマンスの低下を防ぎ、快適に作業を進めることができます。
もう一つのメリットとして、パソコン内部(CPU周り)の熱がラジエーターから放出されることで、PCケース内の「熱だまり」を起こしにくくし、熱による各パーツの劣化を防ぐことができます。これは、故障リスクに直結する問題なので、「水冷CPUクーラー」はぜひ取り入れていきたいパーツだと感じます。
手順が逆になっていますが、マザーボードをPCケースに取り付けます。事前にマザーボードには、CPUクーラーのポンプ部を固定する為のマウンタを取り付けています。
最後に、ポンプをCPUの周辺に取り付けてたマウントに固定(被せる)していきます。
「電源」を取り付け、配線を各所へ繋げる(難易度★★★)
恐らく一番の難所となるのが電源の取付と、各所への配線の接続です(笑)
ここをクリアできたらゴールはすぐそこです(^^♪がんばりましょう!
電源の「吸気ファン」は下側にしています(見えませんが)。理由としては、このPCケースの下部はメッシュ加工が施されており、空気を下から吸い込む構造になっています。
高負荷時により電源が高温になっても下部からの冷たい空気で冷やすことができるのです。
また、電源選びの際の「ワット数」ですが、「全体のパソコンの消費電力×2倍」を目安に選ぶと良いと思います。※色々な諸説はありますが、基本的に1.5倍~2倍の電源を選ぶことをお勧めします。
※上記サイトでは、各パーツを選択することで、自分のパソコンの消費電力を計算することができます。
kazuの構成では「約500W」の消費電力を必要としていることが分かりましたので、単純に二倍にして「約1000Wの電源が必要」と判断しています(笑)。
それでは、各所に配線を繋げていきたいと思います。
自作パソコンで一番難しいのがこの「システムパネルの接続」です。PCケースの「電源ボタン」や「アクセスランプ」、「リセットボタン」などがこれで動作するようになります。
この作業が一番難しい作業になります。マザーボードの取説を熟読して、図の通りコネクタを差し込むことがポイントになります。ピンも折れやすいので注意が必要です。
「ストレージ(M.2 SSD)」をマザーボードに取り付ける(難易度★☆☆)
ゴールはもう少しです(^^♪
続いて、OS(Windows10)をインストールするストレージを取り付けていきたいと思います。
今回は、SSDの中でも高速で読み書きを行うことができる「M.2」という規格のSSDを取り付けて行きたいと思います。最近のマザーボードでは、このM.2のスロットが付いていますのでかなりおすすめです。
その中でも高速規格である「M.2 SSD(NVMe)」を選ぶ必要があります。
この場所は、高温になるグラフィックボードの近くにあり、「熱だまり」がしやすい場所になります。熱によるM.2 SSDへの負荷を軽減する為に、ヒートシンクは必要と考えます。
「グラフィックボード」を取り付ける(難易度★☆☆)
続いて、グラフィックボードの取り付けです。
グラフィックボードの役割ですが、CPUの補助的な役目を担っており、動画編集の他にLightroomなどの画像編集にも一役買って効果があります。高性能CPUと組み合わせることで、サクサク現像処理が行えます。
最近で言えば、「Luminar」なんかもグラボの処理にも依存してきていると感じるので、増々グラボの必要性は高まってきていると感じます。
グラフィックボードの選び方ですが、性能的に「現行のミドルレンジ」あたりを狙っていけば良いと思います。NVIDIA GeForceシリーズであれば「××60」「××70」のナンバリング、Radeonシリーズであれば「×600」や「×700」あたりです。
今回使用するグラボはRadeonシリーズのRX6700XTなのでナンバリングは「6700」となります。
さらに、グラフィックボードの形ですが、性能が一緒なのに「1枚ファン」や「2枚ファン」、「3枚ファン」のタイプがあります。これは単純に冷却性能の違いで、ファンが多ければ冷却性能が高いことを指します。その分大きくなりますが。。。
ファンが少ないとヒートシンクも小さく、熱だまりがしやすくなり、高温時にはパフォーマンスの低下を招くことがあります。また、長時間の高温可動により、基盤のコンデンサーなどの劣化に影響すると考えられています。
しかし、一枚ファンが冷えないという事では無く、小さいPCケースでも「エアフロー(空気の流れ)」が、適切に行えていれば、一枚ファンでも十分冷やすことができます。PCケースとの相性が大事になってきます。
kazuが今回使用するPCケースはかなり大きい作りの構造をしています。使用するASUSの「TUF-RX6700XT-O12G-GAMING」の全長は32cmもありますが、スッポリとPCケースに入ってしまいます(笑)。
大型のグラボが入るのであれば「3枚ファン」の冷却性能重視のグラボを選択する方が良いですよね。
今回、大型のグラフィックボードを取り付けたことで、PCIeスロットに過重が掛かる為、支え棒を設置しています。そうすることでマザーボードの歪みや、スロットの破損を防ぐことができます。
初回起動、OSをインストールする(難易度★★☆)
パソコンのスイッチを入れると、マザーボードのロゴ(このパソコンであればASUS)が現れると思います。
ここまでの動作を確認できたら次は、「Windows10」をインストールすることになります。
上記リンクより、「USBストレージ(8GB以上)」を使って、Windows10の「インストールメディア」を作成しておきます。
作成を終えたら、USBを差し込み起動します。
ロゴ画面でキーボードの「F2」もしくは「Delete」キーを連打することで、BIOS画面へ入ることができますので、BIOS画面では、「起動順位」を「USB」にし「保存終了/再起動」を掛けます。
起動後は、BIOSからUSBへ繋がっていき、Windows10のインストール画面へと進んで行きます。
パッケージ版の「Windows10」に記されている「プロダクトキー」を入れて終了になります。
オフレコですが、Windows7のプロダクトキーを使用する方法もあります(推奨するものではなく自己責任でお願いします)。
→Windows7(アップグレード)のプロダクトキーで認証する方法
高処理テストでは、CPU温度が「40℃~50℃」、グラフィックボードも「60℃前後」と、PC内部が冷えていることが分かります。
さすが、エアフローが最適化されているPCケースと、水冷CPUクーラー、3連ファンのグラボの効果です(^^♪大満足!
最後に
今回は、収集したパーツを組み上げてWindows10(OS)のインストールまで作業を進めることができました(^^♪
組み上げてみた感想ですが、CPUやメモリ、CPUクーラーなどを組みこんで行くのは簡単と言えます。プラモデルみたいな感覚でサクサク作業を進めて大丈夫です。
しかし、マザーボードや電源ケーブルからの配線接続の作業が少し難しいかもしれません。
ポイントとして、マザーボードの説明書を熟読することで、マザーボードに接続する配線のイメージを掴むことができます。まず、組み上げる前に「マザーボードの説明書」を良く読むことをお勧めします。
また、電源ケーブルのソケット形状も共通化しているので、マザーボードにケーブルを差し込む際など、間違うことは少ないと思います。
さらに、初めてパソコンを組み上げるのであれば「PCケース」は大きめのサイズの物を選ぶことをお勧めします。今回はCorsair(コルセア)の「Graphite 780T」という大きめのPCケースを使用しましたが、作業スペースが広くて細かな配線作業がやり易いと言えます。
次回は、組み上げた動画編集用の自作パソコンをさらにカスタマイズしていきたいと思います。
最後まで読んで下さってありがとうございます。
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