どうもkazuでーす(^^♪
今回は少しマニアックな投稿になると思います。
秋冬キャンプの時、テント内で暖をとって過ごしたいと考えているのですが、その暖を取るときに必須になる準備が「空気循環」となります。
秋冬テント、燃焼系ギアの為の空気循環。
テント内で燃焼するギアを取り入れると、必ず問題になるのが「一酸化炭素中毒の問題」です。一酸化炭素が発生した際に、テント内の自然吸気と排気では空気の循環が間に合わず、一酸化炭素がテント内に充満してしまう危険性があります。一酸化炭素は無臭で、気が付いた時にはあの世に行っている。なんて事も普通に起こりえます。
そこで、ベンチレーターから排気がスムーズに行える方法は無いかと調べた結果。「ベンチレーターから強制的に排気をする」という考えに行きつきました。その前にベンチレーターとは何か?そこを簡単に説明したいと思います。
ベンチレーターとは?

現在主流のテントにはだいたい付いていると思いますが、画像のテント天井付近に「ベンチレーター」があり、メッシュ素材で空気の通気口となっている部分です。
空気は下から上へ。冷気は温められて上に上昇します。この力を利用して、ベンチレーターから強制的に空気を排気させる仕組みを考えて行きたいとおもいます。
「モバイルバッテリー内蔵ランタン」と「卓上ファン」という組み合わせ。
そこで考えたのが「卓上ファン」をベンチレーター付近に取り付けて強制的に排気する方法です。
また「長時間ファンを回し続ける動力」と、さらに利便性を求めていくことを考え、次のギアを用意することにしました。



小型ワンポールテントの天井にぶら下げ「照明と動力の役割を担える」ようにしました。バッテリー容量も6400mAhと大容量ですので、長時間の使用が可能となっています。




卓上ファンを選んだ理由ですが、大きめのクリップが付いていることで、ワンポールテントのポールに挟み込み、がっちりと固定できるのではないかと考え「卓上クリップ式のファン」を選びました。




実際にUSB接続して、ファンを回してみた。
弱では心地よい風が、強では十分涼しい風が体に当たります。仕事用にもう一台ほしくなってきました(笑)
一応動作時間を計算してみました。
モバイルバッテリーの仕様書を確認すると、
- ・6400mAh
- ・5V
ファンの仕様書を確認すると、
- ・700mA(MAX)
- ・5V
- ・3.5w(強)、1w(弱)
となりますので、計算が合っているか分かりませんが、
モバイルバッテリー側は「32(Wh)=電池の持つ電力量」、ファン側は「強の時は、3.5(Wh)=一時間あたりに消費する電力量」となりますので、これを割ると、強で9時間、弱で32時間は連続して、ファンが回り続けることになります。しかし、これはランタンとしての機能を使わない時の計算ですので、ランタンと常用するとなるとファンの稼働時間も短くなると予想されます。
常用のポイントは、ランタンの照明は常に弱で、ファンの設定も弱で常用していき、一酸化炭素チェッカーを見ながら、ファンの強弱を切り替えていくことが理想の換気運用となりそうです。空気を循環することで、結露も予防できますのでオールシーズン使えるシステムになりそうですね。
実際に動作時間を検証してみた。

上記の通り、光の強さを「弱」設定、ファンの強さも「弱」で、長時間の換気動作を行いました。ファンの向きは、ベンチレーターから風が抜けるように上向きにしています。ファンのクリップの強さは適度にあり、ポールに挟み固定しましたが、途中で落ちることは無かったです。
湿度の高い夜で、19時頃からランタンを点けてファンも同時に回し、翌日11時頃にバッテリー容量を確認した時には、残量が1まで減っていました(4段階ランプ)。約16時間は「弱」設定で動作できることが検証でき、残量分を使い切っても、ランタンと常用で20時間程度は動作するのではないかと感じます。
何より、湿度の高い熱帯夜でした、朝方のテント内の結露も無く、涼しい夜を過ごすことができました。
値段もそんなに高価な物では無いので、換気システムの構築に役立つと嬉しいです。
最後まで読んで下さってありがとうございます。
追記情報①その他の暖房機器(燃焼系ギア)のご紹介はこちらから。
テント内を換気をしながら使用していますのでぜひご参考になさって下さい。
追記情報②ソロティピー1TC+DDタープ+薪ストーブで冬キャンプに挑戦しました!
冬キャンプ特集!薪ストーブと石油ストーブを徹底比較!
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