どうもKAZUです(^^♪
登山泊やキャンプをしていると、飲み水の確保に困ることがあります。
例えば登山泊では、荷物の重量制限があり、多量の水を持ち出すことが難しく、「水を現地調達」する必要があったり、キャンプでは、「古い炊事場の水を使用することに抵抗がある時」など、飲み水の心配をする場面が多々あります。
そんな時に「小型の浄水器」があれば、「簡単に綺麗な水を作って使用することができる」と考えました。
今回は、小型の浄水器で有名な「SAWYER(ソーヤー) Mini SP128」をご紹介したいと思います(^^♪
この記事では、登山やキャンプの際、簡単に飲み水を作ることができる「小型の浄水器・ソーヤーミニ」についてご紹介しております。また、自然に生息するバクテリアや微生物についても詳しくご紹介しております。
SAWYER(ソーヤー) Mini SP128
SAWYER(ソーヤー) Mini SP128は、通称「ソーヤーミニ」と呼ばれていることが多いです。
そして、ソーヤーミニを販売している「Sawyer Products(ソーヤープロダクト)」についてですが、
Sawyer Products(ソーヤープロダクト)について
ソーヤー プロダクツは、⾼機能な浄⽔フィルターやポータブル浄⽔器、アウトドアでのファーストエイドキットなどを製造するアメリカのブランドです。
1984 年の創業以来、”紫外線”や”⽔”、”⾍”や”怪我”といった世界中で多くの⼈々が直⾯する問題の解決に取り組んできました。特に近年は、低開発国で⼤きな死亡原因となっている「汚れた⽔」と「蚊」に対して有効な対策をうちだす事に注⼒しています。
新しく開発された浄⽔フィルターは⾼度な腎臓ろ過技術を応⽤して開発されており、⼩さく軽量で使いやすく、薬品や動⼒を必要としない上にフィルターの交換が不要。有害な病原菌を99.99999%除去できる、世界最⾼レベルの製品です。⽶国環境保護局(EPA)の基準を上回るほか、国連でもその効果が認められ、世界70 ヵ国以上で使⽤されています。
Sawyer Products公式サイトより引用
有名なアメリカのブランドが販売している浄水器で、「有害な病原菌を99.9%除去できる性能」があります。
どんな物でも「ろ過」できるのか?
気になるのがソーヤーミニの「ろ過能力」です。
自然の中には、動物の死骸や糞尿、汚染された川、災害などによって壊された自然地域など、様々なフィールドがあり、人間に有害であるバクテリアや微生物、寄生虫が多く生息しています。
代表的なバクテリアや微生物・寄生虫について
バクテリア・微生物・寄生虫(生態、感染原因) |
バクテリア ・コレラ菌(汚染された水や食品※主に魚貝類) ・ポツリヌス菌(土壌や海、湖、川などの泥砂) ・チフス菌(糞便で汚染された食物や水) ・アメーバ赤痢菌(赤痢アメーバシストに汚染された飲食物。糞口感染と経口感染) ・大腸菌(O157など) ・レンサ球菌(患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる細菌) ・サルモネラ菌(卵とその加工品、鶏肉・食肉・内臓肉、スッポン・ウナギ等の淡水養殖魚介) |
微生物 ・ジアルジア(腸管系原虫、飲料水を介した大規模な集団感染、糞口感染) ・クリプトス(ウシ、ブタ、イヌ、ネコ、ネズミなどの腸管寄生原虫) ・ポリジウム(ウシ、ブタ、イヌ、ネコ、ネズミなどの腸管寄生原虫) ・サイクロスポラ(単細胞の小さな寄生生物) |
寄生虫 ・エキノコックス(キタキツネ、野ネズミ) |
このように、自然の中には数多くのバクテリアや微生物が存在しており、体内に入って感染することで、「下痢」や「嘔吐」などの症状を引き起こします。
登山やキャンプの時に罹ってしまうと、一気にテンションが下がってしまいますよね。
さらに北海道では、キタキツネを媒介にする「エキノコックス」という寄生虫の感染が有名ですが、感染した場合は、肝臓や肺、そして稀に脳や骨などに袋状の病巣ができ、腹部の不快感から肝機能障害・発熱・黄疸などの症状へと向かっていき、重篤な症状になることがあります。
0.1マイクロメートル(ミクロン)の中空糸膜
ソーヤーミニのろ過能力ですが、
ソーヤーミニの内部には「中空糸膜」という細長い糸が沢山入っています。
それらの糸には、0.1マイクロメートルの穴が沢山空いており、浄水前の水が通ることによりバクテリアや微生物を汲み取ることができるのです。
つまり、0.1マイクロメートル以上の大きさの物体は、穴を介して通ることができないということになります。
しかし、普段生活していて「バクテリアや微生物、寄生虫の大きさ」を意識していることは少ないかと思います。
そんなバクテリア類の大きさを調べて見ましたのでご紹介したいと思います(KAZU独自調査)。
バクテリアや微生物・寄生虫の大きさについて
それでは、実際のバクテリアや微生物の「大きさ」ですが、
バクテリア・微生物・寄生虫(生態、感染原因) |
バクテリア ・コレラ菌(0.6~マイクロメートル) ・ポツリヌス菌(4~8 mm) ・チフス菌(1マイクロメートル) ・アメーバ赤痢菌(10~マイクロメートル) ・大腸菌(1~2マイクロメートル) ・レンサ球菌(1マイクロメートル) ・サルモネラ菌(0.7~マイクロメートル) |
微生物 ・ジアルジア(6~マイクロメートル) ・クリプトス(4~マイクロメートル) ・ポリジウム(4~マイクロメートル) ・サイクロスポラ(8~マイクロメートル) |
寄生虫 ・エキノコックス(30~マイクロメートル) |
上記のバクテリアや微生物、寄生虫ですが、どれも「0.1マイクロメートル以上の大きさ」になります。
ソーヤーミニにこれらのバクテリアが入り込んでも、0.1マイクロメートルの中空糸膜でしっかりと有害物質をキャッチすることができるのです!すごい!
しかし、水に溶け込んでいる物質(カルシウムやマグネシウム)は、除去できないので注意が必要です。
結果、殆どの水を99.9%ろ過することができる!
北海道に住んでいるKAZUですが、「山の水=エキノコックスに汚染されている。」と、教え込まれ育ちました。
山の水を直接口にする機会は無く、もちろんキタキツネに触れ合うことはありません。
しかし、冒頭でも述べて通り、登山やキャンプをしていると「水の現地調達」が必要な場面があります。
ソーヤーミニの0.1マイクロメートルという極小のフィルターへ水を通すことで、「飲み水」へと浄水することができるのですね。
・ソーヤーミニの「中空糸膜」により「0.1マイクロメートル」以上のバクテリアや微生物は、「99.9%」ろ過することができる。
実際に届いたので開封してみました
前置きがかなり長くなりましたが、実際に自宅に届いたので開封してみました(^^♪
掃除用のシリンジですが、携帯性をより高める為、小さめのシリンジ(右)を別途購入しております。
登山泊の時に使用してみました
先日、北海道大雪山系の黒岳石室へキャンプに行きました。
石室では「雨水を溜めているタンク」があり、自由に使用することができます。
下山時の水分が不足していたので、この雨水を使わさせて頂きました。
雨水なので、「煮沸」か「浄水」が必要となります。
浄水している時の水の勢いですが、速くは無いです。
個人的な感覚で、1リットルの水だと「5~6分」程度の時間を要していると感じました。
最後に
いかがだったでしょうか?(^^♪
ソーヤーミニの性能は、「0.1マイクロメートル以上の大きさの有害物質は99.9%通さない」素晴らしいろ過能力があることが分かりました。
さらに、普段気にしていないバクテリア類の生態や大きさなどについて理解することができたので、KAZUのサバイバル能力が少し向上したと思います(笑)
また、登山泊で使用した雨水ですが、問題なく飲み水として使用しました。
下山後、腹痛や下痢などの症状になることは無く、「あー。やっぱり浄水できてたんだなー。」と後日あらためて感動しました(笑)
登山はもちろん、キャンプや災害時などに活用できる小型の浄水器ソーヤーミニ。
一式持っておくと便利かも知れませんね(^^♪
最後まで読んで下さってありがとうございます。
YouTubeで、今回のキャンプの様子を公開中!
もし宜しければ「高評価」と「チャンネル登録」を宜しくお願いします(^^♪
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